食のリスクコミュニケーション・フォーラム2024 第3回:『食品安全におけるHACCP認証の役割』(8/25)開催速報

食のリスクコミュニケーション・フォーラム2024
『消費者市民の安全・安心につながるリスコミとは』
第3回テーマ:『食品安全におけるHACCP認証の役割』(8/25)開催速報
【開催日程】2024年8月25日(日)13:00~17:00
【開催場所】東京大学農学部フードサイエンス棟中島董一郎記念ホール+オンライン会議(Zoom)ハイブリッド開催
【主  催】NPO法人食の安全と安心を科学する会(SFSS)
【後  援】消費者庁、東京大学大学院農学生命科学研究科
【賛助・協賛】キユーピー株式会社、旭松食品株式会社、カルビー株式会社、
株式会社セブンーイレブン・ジャパン、日清食品ホールディングス株式会社、
日本生活協同組合連合会、サラヤ株式会社、日本ハム株式会社、東海漬物株式会社
【参加費】3,000円/回、学生は1,000円/回
*SFSS会員、後援団体(先着1~2 名程度)、メディア関係者(取材の場合)は参加費無料

3人の専門家より、それぞれのテーマに沿ったご講演をいただいた後、パネルディスカッションでは参加者からのご質問に対して活発な意見交換がなされました。

【プログラム】

13:00~13:50 『HACCPを包含した食品安全マネジメントシステムの認証制度』
宇野 由華 (FSアシスト 代表)
13:50~14:40 『食品安全マネジメントシステムの有効性向上を目指して』
宮田 芳男 (ISOコンサルタント/SFSS理事)
14:40~15:30 『HACCPの概念は常識的:運用の鍵は多様な検証活動』
荒木 惠美子 (日本食品衛生協会 学術顧問)
15:30~15:50 休憩
15:50~17:00 パネルディスカッション
『食品安全におけるHACCP認証の役割』
パネリスト:上記講師3名、 進行:山崎 毅(SFSS理事長)

宇野由華先生

宮田芳男先生

荒木惠美子先生

*講演要旨ならびに講演レジュメは以下のとおりです:

➀宇野 由華 (FSアシスト 代表) 『HACCPを包含した食品安全マネジメントシステムの認証制度』

HACCPは、確実に安全な宇宙食を製造するための手法として考案された。この手法がコーデックス委員会の「食品衛生の一般原則」に採用されたことから、国際的にHACCPシステムの導入や義務化が進んでいる。さらにその有効性を確実なものにするために、ISO 22000をはじめとしたHACCPを包含する食品安全システム規格が開発されており、それらの規格の認証を取得することが貿易を含む商取引の前提条件とされることも増えてきている。HACCPシステムの普及において認証がどのような役割を担い、どのように活用されているのかについて概説する。
宇野先生講演レジュメ

➁宮田 芳男 (ISOコンサルタント/SFSS理事) 『食品安全マネジメントシステムの有効性向上を目指して』

1.  ISO2015年版(ISO22000は2018)・食品衛生法改正(HACCPの制度化)・FSSC22000 version 6.0追加要求事項等に関連したHACCPの取組状況と課題。
2.  実務での食品安全マネジメントシステム HACCP
 事務局:マネジメントシステム構築・運用、社員教育、外部審査対策
 審査員:マネジメントシステムの有効性を目指す審査
 コンサルタント:事業プロセスとの統合(本来業務との一体化)、わかりやすいマネジメントシステム=マニュアル
3.  食品安全マネジメントシステム 今後の動向
宮田先生講演レジュメ

➂荒木 惠美子 (日本食品衛生協会 学術顧問) 『HACCPの概念は常識的:運用の鍵は多様な検証活動』

1960年代米国で、宇宙食の安全確保のために考案されたHACCPは、2021年6月、遂にわが国の食品事業者に対しても義務化(制度化)された。HACCPの概念は、製品100%(全数)の安全性を保証しようとするものであり、常識的な概念である。加熱殺菌工程や冷却工程は典型的な重要管理点(CCP)となることが多い。しかし、HACCPの運用、すなわちPDCAサイクルを回すには、多様な検証活動を理解することが不可欠である。本講演ではその多様性を概説する。
荒木先生講演レジュメ

*なお、参加者アンケートの集計結果は後日掲載します。

(文責:miruhana)

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