食のリスクコミュニケーション・フォーラム2024 第4回:『食料安全保障(Food Security)のリスクにどう備える』(10/27)開催速報

食のリスクコミュニケーション・フォーラム2024
『消費者市民の安全・安心につながるリスコミとは』
第4回テーマ:『食料安全保障(Food Security)のリスクにどう備える』(10/27)開催速報
【開催日程】2024年10月27日(日)13:00~17:00
【開催場所】東京大学農学部フードサイエンス棟中島董一郎記念ホール+オンライン会議(Zoom)ハイブリッド開催
【主  催】NPO法人食の安全と安心を科学する会(SFSS)
【後  援】消費者庁、東京大学大学院農学生命科学研究科
【賛助・協賛】キユーピー株式会社、旭松食品株式会社、カルビー株式会社、
株式会社セブンーイレブン・ジャパン、日清食品ホールディングス株式会社、
日本生活協同組合連合会、サラヤ株式会社、日本ハム株式会社、東海漬物株式会社
【参加費】3,000円/回、学生は1,000円/回
*SFSS会員、後援団体(先着1~2 名程度)、メディア関係者(取材の場合)は参加費無料

3人の専門家より、それぞれのテーマに沿ったご講演をいただいた後、パネルディスカッションでは参加者からのご質問に対して活発な意見交換がなされました。

【プログラム】

13:00~13:50 『わが国の食料安全保障の現状と課題』
中嶋 康博 (東京大学大学院農学生命科学研究科長・教授)
13:50~14:40 『地球規模で考える食料・栄養問題』
白鳥 佐紀子 (国際農林水産業研究センター 主任研究員)
14:40~15:30 『グローバルな食糧と栄養のSecurity議論の現在とビジネスセクターの参画』
小出 薫 (SFSS理事)
15:30~15:50 休憩
15:50~17:00 パネルディスカッション
『食料安全保障(Food Security)のリスクにどう備える』
パネリスト:上記講師3名、 進行:山崎 毅(SFSS理事長)

中嶋康博先生

白鳥佐紀子先生

小出薫先生

*講演要旨ならびに講演レジュメは以下のとおりです:

➀中嶋 康博 (東京大学大学院農学生命科学研究科長・教授)『わが国の食料安全保障の現状と課題』

本年5月に農政の憲法とも言われる食料・農業・農村基本法が制定以来四半世紀ぶりに改正されました。改正準備のため、食料・農業・農村政策審議会に検証部会を設置して議論をしましたが、最大の課題とされたのは、今後20年間の変化を見据えながら、食料安全保障を確保・強化するために食料・農業・農村施策をいかに改革するかでした。そこで食料・農業・農村政策の体系的な見直し、既存施策の現代的なアップデート、そして新たな施策の追加が検討されました。わが国の食料安全保障をめぐる実態を踏まえつつ、改正法の内容を紹介しながら今後の政策を展望します。
中嶋先生講演レジュメ

➁白鳥 佐紀子 (国際農林水産業研究センター 主任研究員)『地球規模で考える食料・栄養問題』

世界の人口は、2050年に97億人にまで増加すると推計されています。この増え続ける人口を養うための食料はどうやって確保していけばよいのでしょうか。なおカロリーだけではなく栄養バランスも考えた健康的な食事を、全ての人々に供給しなければなりません。しかも、地球はすでに人間の活動によって限界を超えていると言われており、環境にも配慮する必要もあります。近年、コロナ、紛争、気候変動、食料価格高騰などのショックもあり、安定的な供給も求められます。このような、現在私たちが直面している課題についてご紹介します。
白鳥先生講演レジュメ

➂小出 薫 (SFSS理事)『グローバルな食糧と栄養のSecurity議論の現在とビジネスセクターの参画』

園芸作物と水産物の高度利用の上に乳と肉製品を独特の形で加え、栄養と嗜好性を高めてきた日本型Diet。これをどの様な形でSecureして行きたいのか。それは世界のDiet事情が異なる地域の今後とも関係します。欧米先進諸国は自らの食をどの様な形で維持したいのか? 人口増大の途上国の未来は? そして国連FAOや関連機関が何を語っているか? 食の生産製造を実行する私的企業や団体もその議論と活動に組込む“inclusive”な姿勢を持つこれら機関との共働にも触れます。 何よりも自らの1次産業を励ます為にも、育てて来たDietの、その栄養、環境、社会経済的SDGsへの貢献と、必要な改善の方法を、事実と科学に基づいて語る必要が迫る我々の、今後の議論の参考に。
小出先生講演レジュメ

*なお、参加者アンケートの集計結果は後日掲載します。

(文責・写真:miruhana)

タイトルとURLをコピーしました