食のリスクコミュニケーション・フォーラム2026 第1回:『食品安全の基本~ハザードとリスクは異なる概念~』(4/18)開催速報

食のリスクコミュニケーション・フォーラム2026
第1回テーマ:『食品安全の基本~ハザードとリスクは異なる概念~』(4/18)開催速報

【開催日程】2026年4月18日(土)13:00~17:00
【開催場所】東京大学農学部フードサイエンス棟中島董一郎記念ホール+オンライン会議(Zoom)ハイブリッド開催
【主  催】NPO法人食の安全と安心を科学する会(SFSS)
【後  援】消費者庁、東京大学大学院農学生命科学研究科
【賛助・協賛】キユーピー株式会社、旭松食品株式会社、カルビー株式会社、
  株式会社セブン-イレブン・ジャパン、日清食品ホールディングス株式会社、
  日本生活協同組合連合会、サラヤ株式会社、東海漬物株式会社
【参加費】3,000円/回
 *SFSS会員、後援団体、協賛団体(口数次第)、
   メディア(媒体名で参加)、栄養士、学生は参加費無料

3人の専門家より、それぞれのテーマに沿ったご講演をいただいた後、パネルディスカッションでは参加者からのご質問に対して活発な意見交換がなされました。

【プログラム】

13:00~13:50 『食品のリスクアセスメント』
山本 茂貴(公益財団法人食の安全・安心財団 理事長)
13:50~14:40 『メディアのリスク報道のどこが問題か』
小島 正美(元毎日新聞編集委員)
14:40~15:30 『ハザードとリスクの区別から考えるリスクリテラシー教育』
楠見 孝(京都大学 特定教授)
15:30~15:50 休憩
15:50~17:00 パネルディスカッション
『食品安全の基本~ハザードとリスクは異なる概念~』
パネリスト:上記講師3名、 進行:山崎 毅(SFSS理事長)

山本茂貴先生

小島正美先生

楠見孝先生

*講演要旨ならびに講演レジュメは以下のとおりです:

➀山本 茂貴(公益財団法人食の安全・安心財団 理事長)
『食品のリスクアセスメント』

食のリスクアセスメントは4つのステップを踏んで行います。その4つはハザードの特定、ハザードの特性評価、ばく露評価、リスク判定になります。身の周りには、病原菌による食中毒、カビ毒、残留農薬、食品添加物、加熱調理で生じる有害物質など、ヒトに危害を及ぼすさまざまな危害要因があります。この危害要因をハザードと言います。危害要因の特性が分かっただけではリスクの大きさは分かりません。ヒトが感染する確率や日々の食事から摂取する量の「ばく露評価」がリスクを大きく左右します。まずはハザードとリスクは異なる概念だと知ることがリスク評価の第一歩となります。 今回は、食品の微生物学的リスクアセスメントを中心に紹介します。
山本先生講演レジュメ

➁小島 正美 (元毎日新聞編集委員)
『メディアのリスク報道のどこが問題か』

記者として、リスク報道に携わって約30年。記者の考えるリスクと専門家の考えるリスクがそもそも異なるため、多くの専門家から見れば、新聞やテレビのリスク報道はリスクを煽る面が強いと映る。いったい、どこで食い違いが生じるのか。読み手にリスクが的確に伝わる「リスク報道のガイドライン」をつくる必要がある。そのガイドラインの案を示したい。
小島先生講演レジュメ

➂楠見 孝 (京都大学 特定教授)
『ハザードとリスクの区別から考えるリスクリテラシー教育』

市民が食品の安全性を判断する際,ハザードとリスクを区別する難しさの背景には,①確率の理解の難しさ,②メディア情報を理解する際の認知バイアス,③科学的安全性と消費者の不安とのギャップがある。本講演では,第一に認知心理学の視点から食品リスク認知のプロセスを紹介し,ハザードとリスクの混同によって生じるバイアスを説明する。第二に,批判的思考(システム2)によって直観的判断(システム1)を修正し,適切なリスク認知と行動を促すリスクリテラシーの役割を論じる。さらに,リスクリテラシーを学校教育や社会教育を通じて育成する重要性を示し,メディア,行政,地域社会が連携して市民の理解を支える必要性について述べる。
楠見先生講演レジュメ

*なお、参加者アンケートの集計結果は後日掲載します。

(文責・写真:miruhana)

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