食のリスクコミュニケーション・フォーラム2026
第3回テーマ:『サプリメントのリスクアナリシス』(8/29)開催速報
【開催日程】2026年8月29日(土)13:00~17:00
【開催場所】東京大学農学部フードサイエンス棟中島董一郎記念ホール+オンライン会議(Zoom)ハイブリッド開催
【主 催】NPO法人食の安全と安心を科学する会(SFSS)
【後 援】消費者庁、東京大学大学院農学生命科学研究科
【賛助・協賛】キユーピー株式会社、旭松食品株式会社、カルビー株式会社、
株式会社セブン-イレブン・ジャパン、日清食品ホールディングス株式会社、
日本生活協同組合連合会、サラヤ株式会社、東海漬物株式会社
【参加費】3,000円/回
*SFSS会員、後援団体、協賛団体(口数次第)、
メディア(媒体名で参加)、栄養士、学生は参加費無料
3人の専門家より、それぞれのテーマに沿ったご講演をいただいた後、パネルディスカッションでは参加者からのご質問に対して活発な意見交換がなされました。
【プログラム】
13:00~13:50 『天然物である食品(サプリメント)の品質保証』
合田 幸広(国立医薬品食品衛生研究所 名誉所長)
13:50~14:40 『機能性表示食品GMP義務化に向けて』
河野 宏行(アピ株式会社 取締役・R&D本部長)
14:40~15:30 『健康食品を消費者がより深く理解するには』
宗林 さおり(藤田医科大学産官学連携推進センター 客員教授)
15:30~15:50 休憩
15:50~17:00 パネルディスカッション
『サプリメントのリスクアナリシス』
パネリスト:上記講師3名、 進行:山崎 毅(SFSS理事長)

合田幸広先生

河野宏行先生

宗林さおり先生


*講演要旨ならびに講演レジュメは以下のとおりです:
➀合田 幸広(国立医薬品食品衛生研究所 名誉所長)
『天然物である食品(サプリメント)の品質保証』
皆さんは、品質の定義をご存じだろうか。ISO9000では、品質とは「本来備わっている特性の集まり/要求事項を満たす程度」となる。それでは、要求事項とはなんであろうか。食品である「じゃがいも」の場合、まず前提として安全であるがあり、さらに味が良い、栄養価が高い等というのが、普遍的な要求事項となるが、どのような料理をするかで、煮崩れしにくい方が良いか、でんぷん質の方が良いかが変わり、またポテトチップスをつくるなら、加工しやすさというのも要求事項となる。それでは、サプリメントの場合、どうであろうか。本講演では、明確である医薬品の品質保証について説明した後、天然物であるサプリメントの品質保証の考え方について述べる。
<合田先生講演レジュメ>
➁河野 宏行(アピ株式会社 取締役・R&D本部長)
『機能性表示食品GMP義務化に向けて』
2024年に発生した重篤な健康被害問題により、消費者の信頼回復に向けて改めて機能性表示食品制度の見直しが実施されている。健康被害届出の義務化、表示の改定等と並行して、常に設計通りの最終製品を消費者にお届けするため、より厳密な製造管理が求められ、今年9月からGMP基準での製造が義務化される。本制度は、法令上届出者の義務ですが、実態としては、一部を除いて製剤メーカーがGMP対応の具体的な準備を進めているのが実態である。今回は、GMP基準での製造を進め、機能性表示食品制度に対する改善を実効あるものにするべく、課題として注力して来たこと、今後も継続的に対応していくべき項目について報告する。
<河野先生講演レジュメ>
➂宗林 さおり(藤田医科大学産官学連携推進センター 客員教授)
『健康食品を消費者がより深く理解するには』
今年は食品衛生法5年後見直しの時期であり、その中でサプリメンの定義やGMP、健康被害情報の収集についての議論がされてきた。消費者にとって「サプリメント」と表示されていた場合の正しい理解、過剰摂取については今まで機能性成分の推奨量等、量的視点をほとんど持ってこなかったのでははいだろうか。商品選択を消費者自ら合理的にできるための表示についても考え、またGMPへの読み解きと信頼。健康被害もあった際の対応の在り方について述べてみたい。
<宗林先生講演レジュメ>
*なお、参加者アンケートの集計結果は後日掲載します。
(文責・写真:miruhana)


