高野豆腐は、世界に誇る日本発の食料品
高野豆腐の発祥は、鎌倉時代に遡ります。冬の厳しい高野山で、僧侶が豆腐を戸外に出したまま朝になり、凍っていた豆腐を食べたところ面白い食感で、保存食として利用されたことに始まります。肉や魚などの動物性食品を禁じられ、日夜厳しい修行に励む若い僧侶のパワーを支える貴重なタンパク源となり、その後関西で普及して行ったと言われています。昭和25年に創業した旭松食品は、日本一の高野豆腐メーカーとして、地道な活動を展開しています。現代社会に生きる人々の食生活を見直すきっかけとなる健康を守る食品メーカーとして注目を浴びています。
≪現代社会に一考を投じる伝統食「高野豆腐」の挑戦≫
大豆原料だけで、タンパク質・脂肪を抽出した純正の食品として、その重量の約50%が、植物性タンパク質で構成されている高野豆腐は、低カロリー高タンパク質で、鉄分、カルシウムやイソフラボン、ビタミン、不飽和脂肪酸などが含まれており、ストレス社会に生きる現代人に理想的な食品です。凍らせた豆腐を熟す過程で、タンパク質が凍結変性することで様々な働きが生まれ、リノール酸、レシチンの働きによりコレステロールの濃度を減少させ、体内の代謝を促進し、動脈硬化を予防します。さらに老化防止や生活習慣病の予防に効果的です。引き継がれてきた日本の伝統食の良さを広めながらアレルギーのお子さんに小麦粉の代わりに高野豆腐で作るおやつに挑戦しています。このような健康維持に理想的な高野豆腐は、介護食にも重宝されています。毎日の食習慣の中で、高野豆腐が皆様の健康を助ける食品として、お役に立てることを願っています。