株式会社551蓬莱

■変わらぬ安心、いつもの味で

蓬莱551

大阪を語る味の文化に登場する豚まんの「551蓬莱」は、昭和20年に難波新地で、当時カレーライスが大人気だった蓬莱食堂で創業しました。
戦後、台湾から食不足の日本に温かい手作りで、親しみやすい家庭で食べる味を広めたいと努力を重ねました。家族が居る目の前で作る料理を美味しく食べていただく。その日に食べるものだから作り貯めする必要もなく余計なものを使わずロスも出ない。お客様に今日食べていただく分だけ作ればいいという考えで、長年関西にしか店舗がありませんでした。新幹線の中で、いい匂いに釣られて目をやると551蓬莱の包みに出会った経験のある方も多いのではないでしょうか?

今では1日に14万個もの豚まんを作り出す本社工場で、一つ一つの顔が違う全て手包みということにも驚きです。
店舗が増えるほど当日作る準備に出勤時間もドンドン早くなるというマンパワーの凄さが、誰もがおなじみの大阪名物として食の文化を生み出した551蓬莱の企業姿勢に裏打ちされています。
作る側の理論ではなく、常にお客様側に立った姿勢で調理の実演販売を続けています。
“今作ってるからもうちょっと待っといてね”という母の愛情あふれる背中から聞こえてきそうな販売スタイルに豚まんの愛好家が多いのも頷けます。夏の風物詩となる蓬莱のアイスキャンデーも多くの人に愛されるいつもの味です。

≪日々の努力が、お客様からの笑顔のご褒美へ≫

「ある時~!!(笑い声)、ない時~…(静まり返る)」のテレビCMを長年続けている551蓬莱の魅力は、どうも先代の社長から受け継ぐ現在の羅社長のお人柄によるものと思えます。
今回、総務部長の柏本政幸さんからの話の端々に社長のお人柄がにじむエピソードが溢れていました。その日に作った温かいものをお客様に食べていただきたいという思いが、逆に新しい事業を生み出しました。
大阪でしか買えない「豚まん」を東京の娘に送ってやりたいと思いましたが、温かい豚まんは宅急便では送ってもらえないので、わざわざ扇風機でさまして送っているお客様のことを伝えるとそのお客様のために美味しく食べていただくにはどうしたらいいか?とそれが後に”おとりよせ”で申し込めば、全国で「豚まん」が手に入る通販事業になりました。 【ネット通販】http://shop-551horai.co.jp

蓬莱551セイロで蒸したホクホクの豚まんを食べるとつい笑みがこぼれる幸せな味。大阪人をとりこにしてしまったのは、あのボリュームで1個160円を守っていることも大きな理由。大阪の初乗り運賃より高くしないことを守っているのだそうです。
ある日、社員が材料高騰の折、値上げの提案を羅社長に持ちかけたところ水1滴無駄にしていないか?全てにおいて無駄がないか?そこから見直すことが先だろうと取り上げてもらえませんでした。
お客様に尽くして、与えて与えて与え抜いた者だけが、Give&Takeを頂くことができる。それは、先代からの受け継がれたお客様への変わらぬ理念になっている言葉でした。
親がした通りになる子どものように従業員のリクルートでのメッセージを最後にご紹介します。
「お客様、働く人、地域社会「食」という文化を通して、551蓬莱に関わる全ての人に喜びを感じていただくために日々努力をしています。」
そして「商売人」として将来の大きな夢を持っている人のみ、是非応募してほしい。
~株式会社蓬莱 代表取締役 羅 辰雄~

誰からも愛される551蓬莱は、これからも日本中を魅了し続けて行くことでしょう。

インタビュー聞き手:芦内 裕実

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