開催日:2013年3月18日(月)10:00~17:00
開催場所:東京大学農学部キャンパス中島董一郎記念ホール
主催:NPO食の安全と安心を科学する会(SFSS)
後援:東京大学食の安全研究センター
ここ数年来、日本政府はTPP(Trans-Pacific Partnership:環太平洋経済連携協定)に参加の方向で傾いてまいりましたが、TPP参加に慎重な意見も少なくなく、日本がTPPに参加する判断基準のひとつとして、「食の安全安心の基準を守る」という項目が挙げられております。
そこで、今回の「食の安全と安心フォーラムⅥ」では、動物性タンパク源として重要な家畜(ウシ・ブタ・トリ)の動物感染症とその国際的管理の現状と今後の課題について学びました。
10:00 オーバービュー
局 博一(東京大学食の安全研究センター特任教授)
10:10 OIEの国際獣疫に関する取り組み
石橋 朋子(OIE アジア太平洋地域代表代行)
11:00 BSEの現状及びBSE対策の緩和について
小野寺 節(東京大学食の安全研究センター特任教授フランス学士院会員)
13:00 口蹄疫-世界の発生状況と今後の課題
杉浦 勝明(東京大学大学院農学生命科学研究科 教授)
13:50 人獣共通感染症としての豚インフルエンザ
彦野 弘一(動物衛生研究所 ウイルス・疫学領域 主任研究員)
14:40 鳥インフルエンザの統御は可能なのか
眞鍋 昇(東京大学大学院農学生命科学研究科 教授)
15:50 パネルディスカッション
「動物感染症と国際的リスク管理を議論する」
進行:山崎 毅(SFSS理事長)、パネラー:全演者
NPO食の安全と安心を科学する会(SFSS)のミッションである「食の安全と安心の最適化」をめざすためには、いま現在食の安全に関して科学的にわかっていることは何なのか?リスクはどの程度と専門家は判断しているのかを、客観的かつわかりやすく情報発信していくこと(リスクコミュニケーション)で、市民の「安全」の理解が「安心」につながっていくと考えます。
本フォーラムでは、実際に日本がTPPに参加することにより、日本国民の食の安全と安心が脅かされるような国際的状況なのか、海外の動物感染症対策をひとつのリスク基準として、市民の皆様と議論をいたしました。
文責:山崎 毅(SFSS 理事長)