第6号 2011.11/15

   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     NPO食の安全と安心を科学する会 2011.11.15  第6号
          http://www.nposfss.com/
   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

——————————————————————————————————–
東日本大震災で被災された皆様に心よりお見舞い申しあげます。
被災地の一日も早い復興を心から祈念いたします。

われわれNPOでも今般の大震災・福島原発事故に関わる食の安全と安心
の問題について議論を重ね、ホームページによる広報活動に努めております。

食の安全と安心を科学する会(SFSS)
「食の安全と安心の最適化」を目指し、リスクコミュニケーションを推進します!

———————————————————————————————————

こんにちは。日増しに秋から冬に変わっていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
早いもので今年もあと1月と半、先日は早くも来年のカレンダーをいただきました。
この時期は、来年のカレンダーをいただくと、
年賀状をはじめとする年末年始の準備をしなければと思い始めます。
今年は何から始めましょうか。やはり年賀状からですね。

さて、おかげさまでNPO「食の安全と安心を科学する会」の第6号のメールマガジンを発信する
運びとなりました。

今回は、2012年1月29日(日)東京大学弥生講堂にて開催予定の当NPO主催シンポジウムの案内、
最新の学術情報として、立教大学ビジネスデザイン研究科特任准教授 古川雅一先生による
「リスク情報に対する消費者の過剰反応」、企業の食への取り組みとして、
メロディアン株式会社様の活動を紹介します。

どうぞ御拝読ください。

NPO「食の安全と安心を科学する会」の活動状況をはじめ、皆様のお御役に立つ、
有益な情報をタイムリーに発信していきたいと思っております。
今後ともよろしくお願いいたします。

食の安全と安心を科学する会(SFSS)
「食の安全と安心の最適化」を目指し、リスクコミュニケーションを推進します!

———————————————————————————————————

【本日の内容】
◇シンポジウム案内

一般公開シンポジウム
「食の安全と安心フォーラムⅣ ~食の放射能汚染と健康影響について科学する~(仮題)」
日時:2012年1月29日(日)午後(開始時間未定)
場所:東京大学農学部キャンパス弥生講堂(300人収容可能)
主催:NPO食の安全と安心を科学する会(SFSS)
後援:東京大学大学院農学生命科学研究科附属食の安全研究センター

◇リスク情報に対する消費者の過剰反応
立教大学ビジネスデザイン研究科特任准教授 古川雅一

◇企業の食への取り組み メロディアン株式会社

◇NPO「食の安全と安心を科学する会」活動報告および今後の活動予定

———————————————————————————————————
□■ シンポジウム案内  □■

☆当NPO主催、シンポジウムを開催します!

来る2012年1月29日(日)午後(開始時間未定)、NPO食の安全と安心を科学する会主催
『食の安全と安心フォーラムⅣ ~食の放射能汚染と健康影響について科学する~(仮題)』を
東京大学農学部キャンパス弥生講堂(文京区弥生1-1-1)にて開催致します。

今回は、皆様の関心の高い、食の放射能汚染と健康影響、それらの安全と安心について、
当NPOが厳選した講師陣を迎え、内容の濃いシンポジウムを開催する予定です。
この機会をお見逃しなく、是非ご参加くださいますようお願い申し上げます。

□■ リスク情報に対する消費者の過剰反応 □■
立教大学ビジネスデザイン研究科特任准教授 古川雅一

リスク情報に対する消費者の過剰反応には、以下のような人間のリスク認知の特性が影響していることも多い。

まず一つめの特性として、人間は個々の事象の起こる確率を額面通りには受け取らず、
実際の確率に対して独自の「重み」を加えるというものである。
非常に低い確率でしか起こらない事象については過大に評価し、リスクを大きく捉える傾向がある。
しかも、確率ゼロと極微小との間には捉え方の大きな差が存在する。
二つめの特性として、人間は具体的な事象を過大評価する。リスク情報に関しても、
統計データよりも生々しい事例のほうを強く認知する。
ゆえに、食品の安全性に対する国民の信頼を脅かすような事件が起こった場合、リスクを過大評価してしまう。
三つめの特性として、ヒューリスティックバイアスである。人間が不確実な物事の判断を下す際や
何らかの問題を解決しようとする際、明確な手掛かりがない場合も珍しくない。
そのような際には、たとえばある物事の起こる確率をその例の思いつきやすさによって推測してしまう。
ヒューリスティックとはこのような簡便的あるいは発見的な探索方法を指し、
その際に誤った結論を導き出してしまうことをヒューリスティックバイアスという。
リスク認知に関してもこのようなバイアスが強く影響する。

[図]プロスペクト理論における確率加重
確率が低い事象に対しては大きな重みが加えられ、確率が中等度から高い事象に対しては重みが小さい。
(Tversky, A., and Kahneman, D., The framing of decisions and the psychology of choice. Science, 211, 453-458,
1981.)

注)図につきましては、当NPOのホームページの「SFSS季刊誌 秋号(第3号)p.2」よりご参照ください。↓
http://www.nposfss.com/data/kikan03.pdf

□■ 企業の食への取り組み  □■
企業の「食」を通した社会貢献活動の取り組みについて順次ご紹介いたします。

☆メロディアン株式会社(http://www.melodian.co.jp/

■信頼される人づくりが「安心、安全」の製品を支える
1958年に創業したメロディアン株式会社は、
「おいしさ志向」「健康志向」「本物志向」を基本コンセプトにした素材にこだわった製品を開発してきました。
ポーションという小型の容器に入った手軽なコーヒーフレッシュは、生活の愛用品となっています。
これまで業界初の賞味期限100日の成功や開封時の飛びちり防止、業界先手で紫外線カット容器を取り入れるなど、
さまざまな新しい技術力で徹底した品質管理のもと安全でおいしい商品づくりを手掛けてきました。
その背景に人の手のぬくもりが伝わる商品、お客様のメッセージを伝えられる商品を生み出すための
信頼される人づくりに主眼を置く社員教育があります。それが、「安心、安全」の製品を支えています。
さらに「美と健康」を考えた商品づくりは、生活そのものに生きがいと潤いを与え、
豊かで美しく健やかなお客様の笑顔が見える暮らしに願いを込めています。

■おいしさがつくる健康社会へ
WHOが定める「健康」の定義による精神的、社会的、身体的バランスの取れた状態で特に社会的(
家族、地域社会、職場)には豊かな人間関係があり、その中から育まれる商品こそが、
メロディアンが目指す商品づくりとして、お客様のより良い生活に貢献できると考えています。
2011年メロディアンが掲げる社会に貢献できる商品づくりは、
昨年12月に東京大学に完成したフードサイエンス棟で、
厳選された素材を生かした商品の効果と安全性の確認を推進しています。
私たちの誇りである世界最高クラスの品質基準で、環境に配慮した安全で安心な製品づくりを行う三重工場で、
これからも安全でおいしい商品を提供し、健やかな生活を送るために役に立つ技術力を生かした本物を
お客様に分かりやすく提供して行きたいと思っています。また厳しい現代を生きる人々のための
健康維持を考えたおいしさにも取り組んで行きたいと考えています。

□■ NPO「食の安全と安心を科学する会」活動報告および今後の活動予定  □■

【活動報告】

○2010年
12/10(金) 東京大学大学院農学生命科学研究科フードサイエンス棟竣工記念
 関連サテライトシンポジウム

詳細はこちら↓
http://nposfss-new.blogspot.com/2010/12/blog-post.html

○2011年
4/11(月) 小座談会『食の安全と安心フォーラム』
シリーズ第1回 テーマ「飲食物の放射能汚染から考える食の安全と安心の
将来について」(於東大FS棟)

4/14(木) 同 シリーズ第2回(於SFSS関西事務所)

※今般の原発事故をうけて、緊急座談会『食の安全と安心フォーラム』を
4/11(東京)、4/14(大阪)で開催しました。

内容については、当NPOのホームページをご参照ください。
☆2011年5月2日 緊急座談会『食の安全と安心フォーラム第1回(4/11)』
 http://nposfss-new.blogspot.com/2011/05/1.html

また関係記事として、理事長雑感フ゛ロク゛もご参照ください。
☆2011年3月26日 飲食物の放射能汚染について(理事長雑感)
 http://nposfss-ty.blogspot.com/2011/03/blog-post_26.html

6/26(日)食の安全と安心フォーラム シリーズ第3回
 テーマ:昨今の食品問題から考える食の安全と安心の未来について
 http://nposfss-new.blogspot.com/2011/07/3.html

9/1(木)~2(金) シンポジウム「食の機能性・安全性、そして安心を科学する」(神戸大・東大共催)
   (於神戸市産業振興センター「ハーバーホール」)
  当NPOが後援し、山崎理事長が「」について講演しました。

【今後の活動予定】
2012年1月29日(日)午後(開始時間未定) 一般公開シンポジウム(当NPO主催)
「食の安全と安心フォーラムⅣ ~食の放射能汚染と健康影響について科学する~(仮題)」
場所:東京大学農学部キャンパス弥生講堂(300人収容可能)
後援:東京大学大学院農学生命科学研究科附属食の安全研究センター

—————————————————————————-
【賛助会員】
 ・株式会社OSGコーポレーション
 ・メロディアン株式会社
 ・株式会社シドミ
 ・株式会社蓬莱
—————————————————————————-

【編集後記】
NPO食の安全と安心を科学する会のメールマガジン第6号はいかがでしたでしょうか?
ご意見・ご感想などございましたら、下記メールアドレスにお願い致します。

先日、友人が遊びに来て鍋をすることになり、スーパーの魚売り場へ買い出しに行きました。
魚売場のおじさんに薦められたフグの切り身で「てっちり鍋」をしようとしたところ、
フグ毒が怖いという妻の猛反対に遭いましたが、
フグ調理の資格者により毒の部分は除去されてること、
近年フグ中毒の死亡例はほとんどないこと等々を説明して、
なんとか家庭での「てっちり鍋」にたどり着くことが出来ました。

結局、とても美味しく友人と家族でフグ鍋をいただきましたが、
食の安全と安心を説明する難しさを痛感した笑い話でした。

 

当NPO食の安全と安心を科学する会の公式ホームページを随時更新しています。
今後も、当NPOの活動報告や予定等を積極的に公開していきますので、
ぜひ定期的にアクセスして内容をご確認ください。

皆様のお役に立つ情報公開を目指していきますので、
これからも何卒よろしくお願い申し上げます。

守山 治

———————————————————————————————————
【お詫びと訂正のお知らせ】
NPO食の安全と安心を科学する会 2011.11.15 第6号の編集後記におきまして、
一部コメントに誤解を与えかねない表現がありましたので、
「近年フグ中毒の例はほとんどないこと等々を説明して」の部分を、
「近年フグ中毒の死亡例はほとんどないこと等々を説明して」と訂正させていただきました。
本件に関して、一部誤解を招くような表記がありましたことを お詫び致します。
(守山)

———————————————————————————————————
【メルマガ解除・メールアドレス変更はこちらへ】
 sfss@jcom.home.ne.jp  (タイトルに,配信不要とだけお書きください)
(アドレス変更は旧アドレスもご記入ください)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
Copyright(C)、NPO食の安全と安心を科学する会(SFSS) 事務局
内閣府認証NPO法人 特定非営利活動法人食の安全と安心を科学する会(SFSS)
2011 掲載記事の無断転載を禁じます。
メールによるお問い合わせ先: nposfss@gmail.com
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
Copyright(C)2011 Non-profit Organization Science of Food Safety and Security (SFSS)
.All Rights Reserved.

タイトルとURLをコピーしました