熊本県で鳥インフル感染の報告 ~農水省が二次感染予防対策を早急に実施~

TVなどの報道のとおり、4月13日熊本県で鳥インフルエンザへの感染が疑われる鶏の死亡が確認され、検査の結果、H5型の鳥インフルエンザであることが判明したことを受けて、死亡鶏がみつかった養鶏場を含めて近隣養鶏場の鶏がすべて殺処分され、移動制限などの措置もかけられた。

H5N型の鳥インフルエンザは、アジア地域を含めて世界中で感染報告が多く、ヒトでの感染例、死亡例の報告もあるが、いづれも生きている感染鶏に直接接触していた人間が気道感染により発病したものと考えられており、鶏肉や鶏卵など食品を介した感染の報告はない。

したがって、現時点で注意すべきことは、日本国内とくに九州近辺で生きた鶏や野鳥に接触する機会がある方に限って、念のためマスクなどを着用するなどの防衛策をとること、さらに死んだ野鳥や鶏を発見したら、それに接触せず地方自治体の農水部などに通報することだ。

イメージとしては、鳥インフルエンザは「ニワトリの風邪」なので、「風邪をひいているニワトリに近づかない限り移りませんよ」、ということで、ヒトのインフルエンザでも発病した患者さんを隔離するのと同じと考えて良いだろう。

すなわち、鶏肉や鶏卵から風邪はうつらないということなので、消費者も冷静な対応をすべきであり、マスコミ各社も「鳥インフルの脅威」などと消費者の不安を煽るような報道は批判されるべきであろう。

詳しくは食品安全委員会のホームページを参照のこと:
https://www.fsc.go.jp/sonota/tori/tori_iinkai_kangaekata_110701.pdf

(文責:山崎 毅)

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