食のリスクコミュニケーション・フォーラム2025
『市民のリスクリテラシ-向上につながるリスコミとは』
第3回テーマ:『ウイルス性食中毒のリスク低減策』(8/30)開催速報
【開催日程】2025年8月30日(土)13:00~17:00
【開催場所】東京大学農学部フードサイエンス棟中島董一郎記念ホール+オンライン会議(Zoom)ハイブリッド開催
【主 催】NPO法人食の安全と安心を科学する会(SFSS)
【後 援】消費者庁、東京大学大学院農学生命科学研究科
【賛助・協賛】キユーピー株式会社、旭松食品株式会社、カルビー株式会社、
株式会社セブンーイレブン・ジャパン、日本生活協同組合連合会、サラヤ株式会社、
日本ハム株式会社、東海漬物株式会社
【参加費】3,000円/回
*SFSS会員、後援団体、協賛団体(口数次第)、
メディア(媒体名で参加)、栄養士、学生は参加費無料
3人の専門家より、それぞれのテーマに沿ったご講演をいただいた後、パネルディスカッションでは参加者からのご質問に対して活発な意見交換がなされました。
【プログラム】
13:00~13:50 『食品衛生におけるノロウイルス対策の急所』
斎藤 博之(秋田県健康環境センター 保健衛生部 シニアエキスパート)
13:50~14:40 『サポウイルス等の「その他のウイルス」による食中毒とその対策』
岡 智一郎(国立医薬品食品衛生研究所 食品衛生管理部第四室長)
14:40~15:30 『ウイルス性食中毒のリスコミのポイント』
野田 衛((公社)日本食品衛生協会 学術顧問/SFSS理事)
15:30~15:50 休憩
15:50~17:00 パネルディスカッション
『ウイルス性食中毒のリスク低減策』
パネリスト:上記講師3名、 進行:山崎 毅(SFSS理事長)

斎藤博之先生

岡智一郎先生

野田衛先生


*講演要旨ならびに講演レジュメは以下のとおりです:
➀斎藤 博之 (秋田県健康環境センター 保健衛生部 シニアエキスパート)
『食品衛生におけるノロウイルス対策の急所』
新型コロナウイルスが令和5年5月8日に5類感染症となり、日常生活における行動制限はなくなった。それ以降、ノロウイルスによる食中毒が急増傾向にあり、食中毒統計によると、令和5年は事例数の16%、患者数の47%であったものが、令和6年では事例数の27%、患者数の61%となっている。令和7年の状況は、7月1日時点の速報値で、484事例中269事例(56%)、患者8,901人中7,672人(86%)とさらに悪化している。予防対策について、これまでにも様々なルートを通じて啓発がなされてきているものの、こうした健康被害が後を絶たないのは、どこかに抜け落ちた部分があるからで、本講演ではリスク低減のために抑えておきたいポイントについて解説する。
<斎藤先生講演レジュメ>
➁岡 智一郎 (国立医薬品食品衛生研究所 食品衛生管理部第四室長)
『サポウイルス等の「その他のウイルス」による食中毒とその対策』
報道、行政集計では、食中毒を引き起こすウイルスといえばノロウイルスが圧倒的に多いが、「その他の食中毒ウイルス」としてサポウイルス、A型肝炎ウイルス、E型肝炎ウイルスといったものがある。本講演では、これらのウイルスの特徴、国内における食中毒事例、その推定原因を紹介するとともに、どのような対策がこれらのウイルス性食中毒のリスク低減策として有効と考えられているのか、調理過程における注意点や、その課題とともにお伝えしたい。
<岡先生講演レジュメ>
➂野田 衛 (SFSS副理事長、国立医薬品食品衛生研究所 客員研究員)
『ウイルス性食中毒のリスコミのポイント』
ウイルス性食中毒の大半を占めるノロウイルス食中毒の多くは食品取扱者から食品への二次汚染が原因となっています。ノロウイルス対策のポイントは大量調理施設衛生管理マニュアル(厚生労働省)に含まれていますが、同マニュアルの最終改定(2017年6月16日)から8年が経過し、その課題も見えてきました。ノロウイルス食中毒の現状を踏まえ、より現状に即した対策について考えたいと思います。また、2025年2月ノロウイルス食中毒やノロウイルス等が原因となる感染性胃腸炎が多発しました。その要因について気象条件との関連性に興味深い結果が得られたので、併せて紹介する予定です。
<野田先生講演レジュメ>
*なお、参加者アンケートの集計結果は後日掲載します。
(文責・写真:miruhana)


