第14号 2013.6/6

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       NPO食の安全と安心を科学する会 2013.6.6 第14号
                
http://www.nposfss.com/
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全国的に早めの梅雨入りが宣言されましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

6月といえば、「あじさい」、鎌倉のあじさい寺等、
寺院で咲く「あじさい」が全国的に有名ですが、
近所の道路脇に咲く「あじさい」が、今年はとてもきれいで美しく、
観光地に行かなくても季節を感じる今日この頃です。

さて、今回のメールマガジンでは、
5月5日(日)に開催されました
当NPO主催「つながろう、福島 2013食育・食肉まつり」NPO事業活動報告、
最新の学術情報として、NPO食の安全と安心を科学する会 渡辺 雅美 理事による
「伝統食材の力(ぬか・きなこ・ごま・高野豆腐)」、
企業の食への取り組みとして、株式会社ホワイトマックス様の活動をご紹介します。

どうぞ御拝読ください。

NPO「食の安全と安心を科学する会」の活動状況をはじめ、皆様のお御役に立つ、
有益な情報をタイムリーに発信していきたいと思っております。
今後ともよろしくお願いいたします。

食の安全と安心を科学する会(SFSS)
「食の安全と安心の最適化」を目指し、リスクコミュニケーションを推進します!

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【本日の内容】
◇NPO事業活動報告
 当NPO主催「つながろう、福島 2013食育・食肉まつり」

◇伝統食材の力(ぬか・きなこ・ごま・高野豆腐)
 NPO食の安全と安心を科学する会 理事 渡辺 雅美

◇企業の食への取り組み
 株式会社ホワイトマックス

◇NPO「食の安全と安心を科学する会」活動報告および今後の活動予定

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□■ NPO事業活動報告 □■
□■ 当NPO主催「つながろう、福島 2013食育・食肉まつり」   □■

NPO食の安全と安心を科学する会(SFSS)
理事長 山崎 毅

5月5日(日)のこどもの日、大阪市福島区民センターにて当NPO主催、公益社団法人日本食肉協議会、東京大学大学院農学生命科学研究科附属食の安全研究センターのご後援のもと、本イベントが開催されました。 当日はお天気にも恵まれ、約380名の市民の皆様にご参加いただきました。「つながろう、福島」は大阪市福島区と福島県をつなぐ企画で、大阪市福島区役所の絶大なるご協力で開催にこぎつけたものです。

前半の講演会では、桑原征平さん、朝宮真由さんの関西らしいテンポのよい司会進行のもと、まず東京大学食の安全研究センター長の関崎勉教授より「食肉の安全:食中毒細菌のリスクを知ろう!」と題して、お肉を生で食べることのリスクについて、非常にわかりやすく解説いただきました。O157、カンピロバクターなど難しい細菌の名前も出てきましたが、食中毒予防の3原則:「付けない」「増やさない」「殺す」が印象的でした。次に、SFSS理事長の山崎より、「食肉の安心:大切なのは安全を理解すること」と題して、消費者が陥ってしまう「食品情報過敏症」の問題を解説しました。パラケルススの名言「毒か安全かは量で決まる(The Dose Makes Poison)」を引用して、2011年の福島原発事故に起因する食の放射能汚染の問題は、現時点で健康影響の出るような量ではなく、福島の農畜産物も安全性上の問題は全くなく安心して食べて下さいとうったえました。

講演のトリは、料理研究家/健康大使の服部幸應先生より、「食育:日本の食文化における食肉の重要性」と題して、日本の食文化の歴史も含めた含蓄のあるお話をいただきました。「肉には、脳を刺激して幸福感をあたえる”アナンダマイド”という物質が含まれているので、焼肉屋さんで怖い顔で食べている人はいないでしょ?」「女性は50代、男性は60代から、牛肉を少し多めに食べたほうがいいですね」「肉はプロテインスコアが100。植物性の豆腐などは68。体を維持するためには高タンパクなものも必要です」などなど、食育の奥の深さを実感させられるご講演でした。

講演会の後は、「つながろう、福島 復興支援食肉試食会」として、福島県の食肉銘柄「福島牛」「麓山高原豚」を講演会に参加いただいた市民の皆様にご堪能いただきました。もちろんお肉も美味しかったですが、ご来場いただいた一般市民の中にお子様連れの方々が結構おられたことが本当に嬉しかった。福島県民の皆さんに見ていただきたかったですね。

NPO食の安全と安心を科学する会では、今後もこういった食の安全・安心を啓発するイベントを展開してまいりますので、ご支援のほど宜しくお願いいたします。

当日の写真他、詳細につきましては、下記URLよりご確認ください↓
http://www.nposfss.com/cat9/0505.html

□■ 伝統食材の力(ぬか・きなこ・ごま・高野豆腐) □■
渡辺雅美
(NPO食の安全と安心を科学する会 理事)

 長年保育園の給食現場に携わってきた中で、30年前の子どもたちの食事と栄養バランスが随分変わってきたと実感しています。近年、キレやすい子ども・落ち着きのない子どもが目立ってきていますが、食事の影響が非常に大きいのではないかと危惧しています。
 ある日の保育園で、子どもたちが持ってきているお弁当を見て驚きました。フライドチキンやミートボールにハンバーグ。油分の多い洋食ばかりの上、野菜がほとんどありませんでした。そこで私は、一日一回の給食の重要性を考え、働くお母さんが普段家庭で作りにくい、ご飯中心の「和食給食」を始めることにしました。
 ご飯中心の和食給食の影響は、まず職員の体調に現れました。和食に反対していた人も便秘や貧血、鼻炎、コレステロール低下などが改善されて喜んでくれました。和食の何がよかったのかと考えたときに、お米が良いということに気が付きました。
 米でも分付き米の「糠」の持つ栄養素に効果がありましたが、分付き米や糠を食べる人は非常に少ない。そこで考えたのが、ぬか・きなこ・ごまをブレンドした『ぬ・き・ご』。白米と野菜不足による便秘を解消するために「糠」を入れました。糠と甘味のある「きなこ」を混ぜ、「黒すりごま」の香りと合わせて食べやすい食品にした結果、食物繊維・鉄・カルシウム・ビタミンB群を多く含む、非常によい健康補助食品となりました。
 アレルギーをもつ子どもが増えている中、アトピー性皮膚炎の子どもと携わる機会が多く、皆に共通しているのは手足が冷たく・血流が悪く・便秘であるということがわかりました。そしてその子どもたちのお母さんの悩みの深さに共感し何とか安心させたいと思う中で、アトピーの子どもたちにも『ぬ・き・ご』が良いのではないかと思い親子で食べてもらいました。
 『ぬ・き・ご』は腸を綺麗にし、鉄分を補給し、掻きむしった皮膚の改善も植物性たんぱく質で補うことができ、子どもたちが回復するとともにお母さんの栄養不足が改善されることで気力・活力が徐々に戻り、スピードを上げて回復へ向かったようです。
 特にお薦めなのは、看護師・福祉関係の方で交替制勤務に携わっている方。体内時計が狂いやすく、ストレスを受けるとビタミン・ミネラル(特に鉄)を消耗することが、実際主人がうつ病を発症した時に改善・完治した経験から確信していました。
 今回、ある看護師の健康診断で『ぬ・き・ご』に高野パウダー(高野豆腐の粉末)を混ぜたものを1か月半食べ続けた結果、重度の貧血が改善されたことがわかりました。高野パウダーを入れることで、更にカルシウム・鉄分が強化できるのです。
 ストレスの多い現代社会において、今求められている手軽な健康補助食品の開発に、今後も力を入れていきたいと思います。
[ぬきごのご注文はこちら] http://yoyakuweb.com/florence/

写真他、詳細につきましては、下記URLよりご確認ください↓
http://www.nposfss.com/cat7/nukigo.html

□■ 企業の食への取り組み □■
株式会社ホワイトマックス

■商品づくりはお客様の笑顔から

主に食品業界・医療分野で白衣などのユニホームやエプロン、手袋、マスクなど安全衛生用品の製造販売会社として2012年に30周年を迎えたホワイトマックス。求められるものづくりを続けてきた業界トップクラスの取り組みに迫ります。
商品開発は、現場に合わせたカスタマイズ商品をさらにひと工夫して、お客様が有難いと思える機能を付加し、クオリティの高い商品を心がけてきました。これが企業姿勢となり、2代目の増本剛社長にもお客様の笑顔を追及する柔らかな精神が受け継がれていました。
会社の基本理念は、「今、個人と会社と社会の同時的発展を目指す」という物事の調和を考えた持続可能社会のための環境再生を目指し、今個人が出来ることを前向きにチャレンジし、社会経済の発展につながる行動を従業員と共に達成する喜びを企業の成長と位置付けています。
「安全衛生事業」ともう一つの柱として、有用プラスチック素材を利用した地球にやさしい商品開発を手掛ける「エンバランス事業」があります。これらの商品のネーミングは、ほとんどが増本剛社長が関わり、新商品の失敗作の多さに苦笑しながらもお客様のオリジナル商品に日々取り組んでいます。

≪自然界からの贈りもの≫
エンバランスの発明は、創業者の増本勝久会長ご夫妻が環境保全や社会貢献のためのものづくりを目指して開発してきたプロセスの中で、抗酸化ミネラルを特殊技術の成分を配合した今までにない画期的な有用プラスチック素材が生まれました。日本とアメリカで特許を取得しています。この発明のきっかけは、日用品としてあまりに多く使われているプラスチック製品が、さまざまな環境破壊の原因になったことから塩素など有害物質を使わない作り方に変えられないかと模索していたところプラスチック(石油)と水を混ぜてみようと発想し、複合有用微生物の抽出物をプラスチックに混ぜてみたところ抗酸化型のプラスチックが出来上がりました。
自然の恵みの効果が働いて、鮮度保持、抗菌力効果、紫外線ダメージを回復させる効果、体温を上げる効果、身体をリラックスさせる効果など現象的に数多くの効果が確認されています。
自然の営みは偉大で、専門家がやっと行き着いた新境地は大自然の中には既に存在しています。自然と人間のものさしの違いで評価が変わります。ストレスの多い人間社会の息苦しさの解放は、自然界に目を向けることから始まり、エンバランスがこの行き詰まり社会を打破してくれるのではないかと期待しています。

≪社会貢献・環境への取り組み≫
ホワイトマックスでは、身近な環境の改善をしてゆきたいと考え、ボランティアなどに参加しています。自然環境と共生する社会を目指し、七夕伝説がある大阪府枚方市の「天の川」の清掃活動を始めて14年になります。滋賀県甲賀市地区では、立命館大学総合理工学研究機構との産学連携事業で、食の安全をテーマに農業法人マックスファームを設立し自然薯や安納芋を栽培しています。
取材:芦内裕実

本文中の図表につきましては、以下URLよりご確認ください。
http://www.nposfss.com/cat5/whitemax.html

□■ NPO「食の安全と安心を科学する会の今後の活動予定および活動報告  □■

【今後の活動予定】
○2013年
6/8(土)民法労連全国女性のつどい分科会

このたび当NPO理事長の山崎毅が、6月8日-9日に仙台国際ホテル(仙台市青葉区中央4丁目6番1号:TEL 022-268-1111)で開催される民法労連全国女性のつどい分科会(http://www.minpororen.jp/women/meeting/index.html)にて、食の安全・安心に関する講演をいたします。今、テレビで活躍中の「サンドウィッチマン」の被災体験をもとにした記念講演や、被災地だからこそ出来る分科会が開催されます。

当NPO理事長の山崎毅の講演は、6月8日(1日目)15:30からの分科会で行われます。
詳細はこちら→ http://www.minpororen.jp/women/meeting/data/50_4.pdf

【活動報告】
○2010年
12/10(金) 東京大学大学院農学生命科学研究科フードサイエンス棟竣工記念
 関連サテライトシンポジウム
詳細はこちら→ http://www.nposfss.com/cat1/0.html

○2011年
4/11(月) 小座談会『食の安全と安心フォーラム』
シリーズ第1回 テーマ「飲食物の放射能汚染から考える食の安全と安心の
将来について」(於東大FS棟)

4/14(木) 同 シリーズ第2回(於SFSS関西事務所)

※今般の原発事故をうけて、緊急座談会『食の安全と安心フォーラム』を
4/11(東京)、4/14(大阪)で開催しました。

内容については、当NPOのホームページをご参照ください。
☆2011年5月2日 緊急座談会『食の安全と安心フォーラム第1回(4/11)』
 http://nposfss-new.blogspot.com/2011/05/1.html

また関係記事として、理事長雑感ブログもご参照ください。
☆2011年3月26日 飲食物の放射能汚染について(理事長雑感)
 http://nposfss-ty.blogspot.com/2011/03/blog-post_26.html

6/26(日)食の安全と安心フォーラム シリーズ第3回
 テーマ:昨今の食品問題から考える食の安全と安心の未来について
 http://nposfss-new.blogspot.com/2011/07/3.html

9/1(木)~2(金) シンポジウム「食の機能性・安全性、そして安心を科学する」(神戸大・東大共催)
   (於神戸市産業振興センター「ハーバーホール」)
  当NPOが後援し、山崎理事長が「食の安全と安心の最適化への取り組み」について講演しました。

内容については、当NPOのホームページをご参照ください。↓
 http://www.nposfss.com/cat9/1.html
 http://www.nposfss.com/cat1/4.html

○2012年

1/29(日) 一般公開シンポジウム(当NPO主催)
「食の安全と安心フォーラムⅣ ~食の放射能汚染と健康影響について科学する~」

7/21(土)ふくしま再興フォーラム「明日を拓く」
「食の安全は守られているか」
  ~福島における安全確保の取り組み~

7/28(土)食の安全と安心フォーラムV
 「食育:食の安全性と機能性を正しく理解するために」
場所: 東京大学農学部フードサイエンス棟中島董一郎記念ホール
   (地下鉄東京メトロ南北線東大前 徒歩2分)
主催: NPO食の安全と安心を科学する会(SFSS)
後援: 東京大学食の安全研究センター

9/20(木)~21(金)
東京大学食の安全研究センター/神戸大学食の安全・安心科学センター共同開催フォーラム
「日本の食の安全を考える」
会場: 東京大学農学部弥生講堂・一条ホール
後援: NPO食の安全と安心を科学する会(SFSS)

10/4(木)
JRA被災地支援対策事業に関する調査研究発表会
会場: 東京大学弥生講堂・一条ホール 入場無料(定員:250名)
主催: 国立大学法人 東京大学大学院農学生命科学研究科 食の安全研究センター
    (財)全国競馬・畜産振興会
後援: NPO 食の安全と安心を科学する会

○2013年
“農医連携プロジェクト”
『すごいぞ!農のちから、食のちから』(M2Labo主催、当NPO後援)
1/27(日)於 東大農学部中島董一郎記念ホール

シンポジウム『食の安全と安心フォーラムⅥ』(当NPO主催)
3/18(月) 於 東大農学部中島董一郎記念ホール

5/5(日)
当NPO主催「つながろう、福島 2013食育・食肉まつり」
http://www.nposfss.com/cat1/20130505npo.html

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【賛助会員】
 ・株式会社OSGコーポレーション
 ・メロディアン株式会社
 ・株式会社蓬莱
 ・旭松食品株式会社
 ・株式会社バイオサイエンス
 ・キユーピー株式会社
 ・株式会社ホワイトマックス
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【編集後記】
NPO食の安全と安心を科学する会のメールマガジン第14号はいかがでしたでしょうか?
ご意見・ご感想などございましたら、下記メールアドレスにお願い致します。

今回のメールにも紹介させていただきましたが、
5/5の当NPO主催「つながろう、福島 2013食育・食肉まつり」で
料理研究家/健康大使の服部幸應先生の講演でお聞きした話、
「肉には、脳を刺激して幸福感をあたえる”アナンダマイド”という物質が含まれているので、焼肉屋さんで怖い顔で食べている人はいないでしょ?」
という話は、大変興味深く印象に残りました。

この話を家族や友人達にすると、誰もが「確かにその通りだね」と同調してくれました。
誰もが似たような経験があるようですが、我が家でも焼肉を食べると確かに家族円満です。
皆さんのご家庭ではいかがでしょうか?

当NPO食の安全と安心を科学する会の公式ホームページを随時更新しています。
今後も、当NPOの活動報告や予定等を積極的に公開していきますので、
ぜひ定期的にアクセスして内容をご確認ください。

皆様のお役に立つ情報公開を目指していきますので、
これからも何卒よろしくお願い申し上げます。

守山 治
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メールによるお問い合わせ先: nposfss@gmail.com

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