食のリスクコミュニケーション・フォーラム2015 第3回 速報


◎食のリスクコミュニケーション・フォーラム2015 (4回シリーズ)
【第3回】 「世間が目にする食品リスクとリスク管理の実際」 開催速報

【開催日程】2015年8月30日(日)13:00~17:40(最大延長~18:00)
【開催場所】東京大学農学部フードサイエンス棟 中島董一郎記念ホール
http://www.a.u-tokyo.ac.jp/campus/overview.html
【主催】 NPO法人食の安全と安心を科学する会(SFSS)
【共催】 一般財団法人社会文化研究センター
【後援】 消費者庁、東京大学大学院農学生命科学研究科食の安全研究センター
【参加費】 3,000円/回(当日会場にて現金で申し受けます)
【定員】 40名

3人の演者より、「世間が目にする食品リスクとリスク管理の実際」をテーマとし、
リスコミのあり方を踏まえたご講演をいただきました。
また、パネルディスカッションでは会場の参加者からのご質問に対して、
演者よりご回答をいただき、活発な意見交換が行われました。

【講演レジュメ】
13:00~14:00 『食の安全要因と人の要求(安心)要因を探る』 関澤 純 (NPO食品保健科学情報交流協議会)
14:00~15:00 『基準値の根拠を通して考えるリスコミ』 岸本 充生 (東京大学公共政策大学院)
15:00~15:20 休憩
15:20~16:20 『食品のリスク報道はなぜ、ゆがむのか』 小島 正美 (毎日新聞社)
16:20~17:40 パネルディスカッション
進行:山崎 毅(SFSS)、パネラー:各講師

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関澤純先生

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岸本充生先生

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小島正美先生

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【各演者の講演要旨&レジュメ】:

「食の安全要因と人の要求(安心)要因を探る」 関澤 純 (NPO食品保健科学情報交流協議会)

基礎的な研究から生産・流通現場の衛生管理の徹底、家庭での衛生上の注意に至る関係者の努力と協力で食の安全は達成されている。このことを踏まえて私達は安全で健康的な食生活を営むことが出来る。人は本能的に環境や食品に潜むリスクや、体と食品の相互作用で生ずる可能性のあるリスクに対し、危険を避け、望ましく思われるものを選び生存を図ってきた。しかし人を誤解させる話が多々あり、安全と安心には大きい乖離が見られる。この乖離を小さくするにはどうすれば良いだろう?事例を紹介しいくつかの提案をしたい。

関澤先生講演レジュメpdf/886KB

「基準値の根拠を通して考えるリスコミ」  岸本 充生 (東京大学公共政策大学院)

食の安全・安心を議論するうえで基準値や法規制の存在は欠かせない。ところが,事業者や行政から基準値や法規制の根拠がきちんと説明されることは少ないし,消費者も基準値や法規制を絶対的なものとみなし,その根拠にまで関心を持たないことが多い。基準値を超えない場合はゼロリスクであるかのような説明がなされ,消費者も一時的な安心を得る。しかし,食の安全に関わる様々な基準値の意味や導出方法,基準値に伴う不確実性,法規制の費用対効果などを,事業者,行政,消費者,マスメディアが共有しておくことが,長期的には社会のリスクリテラシーを高めることにつながるのではないだろうか。

岸本先生講演レジュメpdf/1.06MB

「食品のリスク報道はなぜ、ゆがむのか」 小島 正美 (毎日新聞社)

そもそもニュースは、ある角度から切り取ったものです。その切り取り方は、記者、専門家、行政官、市民団体、政治家、事業者で異なります。情報を届ける狙いが異なるからです。専門家なら正確さを重視するでしょうが、記者は正確さよりも、おもしろさ、新規性を重視します。市民団体は自分たちの組織の存続に有利な情報を選び取ります。行政官も自分たちの利害に有利な情報を好む。こうした利害関係者が入り混ざった構図の中で情報をやりとりしてゆくうちにリスク情報がゆがむ法則を解き明かしたい。

小島先生講演レジュメpdf/614KB

なお、パネルディスカッションのQ&Aまとめ、ならびに参加者アンケート集計結果は、
後日またご報告いたしますので、少々お時間をください。

◎食のリスクコミュニケーション・フォーラム2015(4回シリーズ)
第4回は10/25に開催します:

食のリスクコミュニケーション・フォーラム2015(4回シリーズ)食の安全・安心の最適化にリスコミは有効か?
食のリスクコミュニケーション・フォーラム2015(4回シリーズ)食の安全・安心の最適化にリスコミは有効か?

(文責:山崎 毅)

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