我々ヒトが生命を維持する為に欠かせない要素の一つとして水分補給、食事があり、当社の経営資源もこの分野に集中させ、機能水総合メーカーとして幾分かの貢献をさせて頂いて参りました。今後も水分補給業としての役割と食の安全に貢献できる活動をして参ります。
「食の安全」を考える時、我々は、最終到達地点である食卓で安全の確保が出来る事を目指しています。残念ながら現在でも、食中毒事故やノロウィルスを始めとした感染事故のニュースが後を絶たない現実があります。
食卓に届くプロセスとなる加工現場から小売店や厨房において日々、努力をされているとは思いますが、微生物コントロールの基本として「持ち込まない」「増やさない」「持ち出さない」の原則に従い現場では、作業者の手指消毒や作業着、食材そのものの消毒に始まり、使用器具・機材、床面などの環境的要素など対象となるポイントが多い上に各目的に応じて薬剤選択をしなければならない或いは、各薬品の希釈作業を行わなければならない等、一言で衛生管理と言っても実際の現場は非常に煩雑です。煩雑であれば有るほど間違いも発生し易く、事故が起こる可能性も高まります。
弊社では、
①殺菌効果が高い
②抗菌スペクトルが広く薬剤選択が簡素化
③機械的調整が出来る事からヒトによるバラツキを抑える
④作業者にとっても安全安心
⑤残留性が殆ど無い
などの特徴を持った微酸性領域(pH5.0~6.5の範囲を指す)の次亜塩素酸を主体とした機能水を生成する装置及びシステムのご提案を行い、多くの現場で御使用頂いています。又、昨年4月に食品添加物の一部改正が実施され、生食用生鮮魚介類にも使用が認められた事から水産加工工場への導入も急ピッチで進んでいます。
この様な装置やシステム、ノウハウを通じ、現場の煩雑さの解消や確実性の向上に繋げていく事が食卓に向かうプロセスの中で安全を確保する事に繋がると考えています。但し、重要な事は、どの様な装置でも魔法の機械ではありません。最後は当然、各現場の「人」の意識やマニュアル遵守が、決め手となるファクターです。弊社では、装置やノウハウの導入を機会として現場での作業者の方々へ再度、「食の安全」及び「衛生管理に対する意識向上」「作業マニュアルの見直し」のチャンスと捉えて頂く様にしています。
消費者からは「安全・安心」に対する結果を求められています。食卓での安全・安心を目指し、各プロセスにおける衛生管理業務への更なる貢献を担う為に、東京大学フードサイエンス棟を活用させて頂き、学術的な研究や多くの先生方のお力も借りながら、市場へ更なる展開を図って参りたいと考えています。
(文責:株式会社OSGコーポレーション 竹内 正浩)