主に食品業界・医療分野で白衣などのユニホームやエプロン、手袋、マスクなどの安全衛生用品の製造販売会社として2012年に30周年を迎えたホワイトマックス。求められるものづくりを続けてきた業界トップクラスの取り組みに迫ります。
商品開発は、現場に合わせたカスタマイズ商品をさらにひと工夫して、お客様が有難いと思える機能を付加し、クオリティの高い商品を心がけてきました。これが企業姿勢となり、2代目の増本剛社長にもお客様の笑顔を追求する柔らかな精神が受け継がれていました。
会社の基本理念は、「今、個人と会社と社会の同時的発展を目指す」という物事の調和を考えた持続可能社会のための環境再生を目指し、今個人が出来ることを前向きにチャレンジし、社会経済の発展につながる行動を従業員と共に達成する喜びを企業の成長と位置付けています。
「安全衛生事業」ともう一つの柱として、有用プラスチック素材を利用した地球にやさしい商品開発を手掛ける「エンバランス事業」があります。これらの商品のネーミングは、ほとんどが増本剛社長が関わり、新商品の失敗作の多さに苦笑しながらもお客様のオリジナル商品に日々取り組んでいます。
≪自然界からの贈りもの≫
エンバランスの発明は、創業者の増本勝久会長ご夫妻が環境保全や社会貢献のためのものづくりを目指して開発してきたプロセスの中で、抗酸化ミネラルを特殊技術で配合した今までにない画期的な有用プラスチック素材が生まれました。日本とアメリカで特許を取得しています。この発明のきっかけは、日用品としてあまりに多く使われているプラスチック製品が、さまざまな環境破壊の原因になったことから塩素化合物などを使わない作り方に変えられないかと模索していたところプラスチック(石油)と水を混ぜてみようと発想し、複合有用微生物の抽出物を水熱化学の理論で反応させてみました。その結果、抗酸化型のプラスチックが出来上がったのです!
自然の恵みの効果が働いて、鮮度保持、抗菌力効果、紫外線ダメージを回復させる効果、体温を上げる効果、身体をリラックスさせる効果など現象的に数多くの効果が確認されています。
自然の営みは偉大で、専門家がやっと行き着いた新境地は大自然の中には既に存在しています。自然と人間のものさしの違いで評価が変わります。ストレスの多い人間社会の息苦しさの解放は、自然界に目を向けることから始まり、エンバランスがこの行き詰まり社会を打破してくれるのではないかと期待しています。
≪社会貢献・環境への取り組み≫
ホワイトマックスでは、身近な環境の改善をしてゆきたいと考え、ボランティアなどに参加しています。自然環境と共生する社会を目指し、七夕伝説がある大阪府枚方市の「天の川」の清掃活動を始めて14年になります。滋賀県甲賀市地区では、立命館大学総合理工学研究機構との産学連携事業で、食の安全をテーマに農業法人マックスファームを設立し自然薯や安納芋を栽培しています。
取材:芦内 裕実