新聞・テレビでの報道のとおり、静岡県浜松市を中心にノロウィルスが原因と思われる感染性胃腸炎の患者が急増、学級閉鎖が続発したことを受けて、静岡県は「ノロウィルス食中毒注意報」を県内全域に発令したと発表した:
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ノロウィルスは、もちろん二枚貝などの食品を介して感染が広がる食中毒の原因微生物ではあるが、今回の学校給食では加熱などされていたことを考えると、感染者の糞便や嘔吐物からヒトの手を介して感染拡大したケースが疑われる。すなわち、ノロウィルスに感染した患者が、給食や家庭内での調理に関わることで、徐々に拡大したのではないだろうか?
もちろん食材のノロウィルス汚染が給食を介して学校に広がった可能性も否定できないので、それについては静岡県からの調査報告を待ちたい (18日朝追記:
その後、17日夜の時点で浜松市は学校給食に納入された「食パン」が原因であると発表したが、浜松市内の食パン製造業者においてノロウィルス感染者が関わったものと断定され、これで食中毒集団感染であることが確定したことになる) が、現時点では感染性胃腸炎の症状が疑われる方が調理を控える、うがいや手洗いを励行することが肝要であろう。
特に受験シーズンで、子供のノロウィルスを最大限予防するためには、
家族でお腹をこわした人がいたら、
①隔離、②うがい、手洗い励行、③料理厳禁、の3つを守って、
食品はできるだけ加熱調理していただきたい。
関連する情報として、NPO法人食品保健科学情報交流協議会理事長の関澤純先生よりノロウィルスに関する勉強会開催のお知らせをいただいたので、関心のある方は、ぜひ参加をご検討いただきたい:
平成25年度第2回食の安全に関する勉強会
NPO法人食品保健科学情報交流協議会
(NPO法人食科協) 理事長 関澤 純
後援 一般財団法人日本科学技術連盟
テーマ:「厚生労働省の食中毒発生防止への新たな取り組み ~ノロウイルス対策を中心に~」
食中毒対策勉強会及びノロウイルス等の試験法とその原理に関する勉強会
・開催日時 平成26年2月4日(火) 13:30~16:30
・開催場所 一般財団法人日本科学技術連盟 本部1号館3階講堂
・内容
開会挨拶 理事長 関澤 純 (13:30~13:35)
(1) 講演会 (13:35~15:50)
座長 NPO法人食品保健科学情報交流協議会 森田邦雄常任理事
13:40
講演Ⅰ 管理運営基準に関する指針(ガイドライン)及び
大量調理施設衛生管理マニュアル等の改正の目的等
講師 厚生労働省医薬食品局食品安全部監視安全課
課長補佐 梅田 浩史氏
14:50
講演Ⅱ ノロウイルス等の試験法とその原理
1 PCR法:ノロウイルス及び遺伝子組み換え食品の検査を例として
講師 一般財団法人日本冷凍食品検査協会 横浜試験センター 微生物試験課課長 山口 卓氏
15:20
2 ELISA法及びイムノクロマト法:アレルギー物質の検査を例として
講師 プリマハム株式会社 基礎研究所 秋元 政信氏
14:50
(2)パネルデスカッション (16:00~16:30)
座長 NPO法人食品保健科学情報交流協議会 森田邦雄常任理事
パネリスト 講演者 3名
・定員 120名 (先着順で締め切らせていただきます。)
・会費(資料代) 食科協会員 1,000円
*学生及び食品衛生監視員等は会員と同額とする。
賛助会員 無料(会場都合により2名様まで)
非会員 3,000円
・申し込み方法
(1)食科協会員を含むすべての参加希望者は別添1の参加申込書にご記入の
上、Eメール(8.shokkakyo@ccfhs.or.jp)又はFAX(03-6666-9132)で「NPO法人食科協」宛に平成26年1月24日(金)までにお申し込みください。
参加の申込みをされた食科協会員には参加証をEメール・FAXで送信しますので、当日受付にて参加証をご提出ください。
(2)参加費は郵便振替口座へお払い込みください。お払い込み後に参加証をEメール・FAXで送信しますので、当日受付にて参加証をご提出ください。
何らかの事情で参加証が届かないときには、払込金受領証を受付にご提示ください。なお、食科協会員には入会申込み手続き中の方も含めています。
(3)郵便振替口座番号は「00190-6-558387」、加入者名は「NPO法人食科協」です。銀行振込みをご希望の方は、三菱東京UFJ銀行深川支店の普通預金、口座番号「1631361」、口座名義「NPO法人食科協(NPOホウジンショッカキョウ)」です。
(4)NPO法人食科協(〒135-0004 東京都江東区森下3-14-3 全麺連会館2階)へEメール(8.shokkakyo@ccfhs.or.jp)又はFAX(03-6666-9132)でお願いします。 (返信に時間が掛ることがあります。)
以 上