弊社は、農家の農閑期の加工品として長野県飯田地方で盛んに行われていた「こうや豆腐」の製造を、年間を通じて安定的に製造・販売する企業として、昭和25年設立されました。それから60年あまりの間に即席みそ汁・スープ類、介護食を販売するようになりましたが、設立当初からの「人々の食生活を大豆の力でおいしく健やかなものにしていきたい」と願う思いは変わっていません。大豆の良さを追求するなかで、この度「大豆の華」を新発売しました。「大豆の華」は浸漬した大豆をそのまま石臼で引き延ばしながら加熱、乾燥加工した新しい料理素材で、従来からある脱脂大豆を原料にした「大豆たんぱく」とは、栄養価、物性などが大きく異なっています。
《大豆にこだわった商品開発》
その主な特徴は、
1.形状がフレーク、フレーク大、繊維の3タイプ
2.栄養成分は大豆とほぼ同じ
3.加熱済みなので、そのまま食べられる
4.クセがなく、いろいろな料理素材とよくなじむ
5.一切の食品添加物不使用
になります。「大豆の華」は着色、味付けも可能な素材であるため、見た目の形状から様々な料理提案が可能となります。例えば、「フレーク」はスープに入れてかき玉スープ、かつおの味付けをすればおかかのふりかけ、サラダのトッピングにもなります。「繊維」はじゃこと佃煮にしたり、甘酢にあえて酢大豆もできます。「大豆の華」は学校給食・レストランなどで扱っていただいており好評いただいています。
また、弊社はこうや豆腐のトップメーカーとして、こうや豆腐の健康機能に関する研究と需要拡大の提案を続けています。一昨年にはこうや豆腐の新形状となる「あらびきこうや」を市場に投入しています。「あらびきこうや」は、こうや豆腐を粉砕し整粒した商品で、挽き肉のような見た目と食感が特徴です。これまでのこうや豆腐にはない形状は、こうや豆腐料理の幅を広げました。「あらびきこうや豆腐」をハンバーグ、ミートソースなどのお肉の一部と置き換えることで、植物性たんぱく質を手軽に摂ることができ、カルシウム、鉄などの栄養素が気軽に摂取できます。
「あらびきこうや」も学校給食・レストランなどでご利用いただいています。
「大豆の華」「あらびきこうや」は大豆を摂取しやすい形に加工した食品です。現代の健康志向の高まりから、大豆の栄養価は注目を浴びています。大豆のおいしいメニューを気軽に味わっていただく事が弊社の使命ととらえ、今後も新たな商品を開発していきます。
なお、原料大豆には遺伝子組替え、残留農薬等課題が多い中、契約栽培を積極的に推進し栽培者との信頼関係を築きながら安全安心な原料確保に努めております。更に加工適正に優れた品種開発にも取り組んでいます。