日本マクドナルド株式会社はクイックサービスレストランとしてお客様に最高の店舗体験を提供するため、飽くなき挑戦と絶え間ない改善によって『Q・S・C』(Quality,Service,Cleanliness)を向上させ、マクドナルドならではの『V』(Value)を研鑽し続けていくことを使命としています。これが、創業者レイ・A・クロックが提唱したマクドナルドの不変の理念『QSC&V』の向上です。
1.お客様のお好みに合わせて1,000通り以上の中から選べるメニュー
①ボリューム・種類が豊富なバーガー類
②サイズが選べるポテト、ドリンク
2.オーダーメイド方式「メイド・フォー・ユー」
日本にマクドナルドが上陸したのが1971年です。1971年から2005年まで、商品は『作り置きシステム』を採用していました。しかし、2005年から全店舗で『オーダーメイド方式』を採用しました。クイックサービスレストランという宿命を背負いながら3つの課題を克服することに挑戦しました。
①できたてのおいしい商品を提供する
②できたてのおいしさを素早くサービスする
③商品(完成品)廃棄物を削減する
作り置き方式(導入前)図1
販売予測による製造のため、予測より販売数が多ければお客様をお待たせしてしまいます。逆に販売数が少なくマクドナルドで決められた商品保管時間以内に販売できない場合、廃棄処分となっていました。
オーダーメイド方式「メイド・フォー・ユー」図2
お客様のご注文ごとに商品を製造することにより、作り置き方式とは違い商品化したものに理論上廃棄は発生しません。 大量の商品を扱う飲食店の場合は、商品の保管を前提とした「作り置き方式」となるのが一般的ですが、できたてのおいしい商品を素早く提供し、同時に保管による商品の廃棄ロスを最小化することを達成する新しいシステムです。
【完成品(商品)の売上100万円あたりの廃棄量推移】表1
完成品にはバーガー類の商品以外に、ホットアップルパイ、サイドサラダなどの商品も含まれます。又、メイド・フォー・ユーでもオーダーミス(オーダーの聞き違い、レジの入力ミス)などにより廃棄は発生します。原単位で完成品の廃棄量をみると、2001年を基準とすると、最大で2009年の2.8kgで71.7%削減、2005年から2015年の平均は4.2kgで57.6%削減となっています。「メイド・フォー・ユー」は2017年3月1日(水)に行われた一般社団法人 日本有機資源協会が表彰する第4回「食品産業もったいない大賞」の「農林水産省食料産業局長賞」を受賞しました。
3.お客様のニーズに合わせた対応
お客様にコーヒーなどのドリンクに『ミルク』『シュガー』がご必要か否かをお尋ねしています。また、苦手なものを商品から除く対応や、店舗で食べ切れない場合はご要望に応じて「お持ち帰り用袋」をご用意するなどしています。お客様にもご協力いただきながら発生抑制に努めています。
これからも、発生抑制を追求するとともに調達の分野でも環境に配慮してまいります。その一例として日本マクドナルドでは2020年迄に現在使用している紙製容器包装類をすべてFSC認証製品に切り替えてまいります。