(一社)日本食品添加物協会は、日本国内で食品添加物を製造、輸入、販売、使用する企業及び団体によって組織されています。昭和57年10月、日本食品添加物団体連合会を母体に、新加入者を得て全国的な組織としてスタートしました。関係省庁との連絡指導のもとに、協会会員に対しては食品添加物の製造、販売、使用についての正しい知識の普及をはかり、一般消費者に対しては、安全性と有用性についての理解を求める活動を行うと同時に、食品関連業界の健全な発展と、一般消費者の食生活、公衆衛生の向上に寄与することを目的として設立され、昨年の10月に40周年を迎えました。
【組織】
東京の事務局では、総務、技術、広報、安全性、品質保証の5 委員会と連携して活動しています。そのほか、かんすいとタール色素製剤の自主認定に関する業務や輸出にかかわる食品添加物確認書発行進達業務も行っています。またGMPセンターを設置しております。一方、大阪支所の事務局では、西日本地区へのきめ細かい情報連絡等の事務を行っています。5つの委員会、品目別の14部会(甘味料、着色料等)、各支部と事務局の活動とは、車の両輪の立場で事業を推進しています。
【活動内容】
○協会会員への活動
食品添加物行政についての動向を迅速に徹底させ、また協会会員の要望について担当行政官庁に建議、請願を行っています。東京・大阪で毎月情報連絡会を開催するなどの情報伝達を行い、食品添加物基礎教育セミナー、食品添加物秋季特別研修会などを実施し、教育にも力を入れています。協会誌「日添協会報」、技術情報誌「JAFAN」を定期的に発行、 さらに「食品添加物表示ポケットブック」「食品添加物マニュアル」などの専門書籍も発行しています。協会会員からの食品添加物の有用性、安全性についての照会、調査依頼にもお答えしています。
○消費者の方々への活動
食品添加物の安全性、有用性等について関係資料を整備し、消費者集会に積極的に参加して対話を行っています。「もっと知ってほしい食品添加物のあれこれ」等の無料パンフレットや有償ビデオを製作し、正しい知識の普及につとめています。また、協会ホームページに「食品添加物Q&A」を設置し、添加物にまつわる疑問などに対する回答をご用意しております。
○「食品添加物メディアフォーラム」の開催
情報を発信するメディアの方々に、食品添加物への正確な認識を深めていただくことを目的とした講演会を定期的に開催しております。
○「食添GMP認定制度」の運営
すべての食品等事業者は、HACCP に沿った衛生管理が必要なため、HACCPと融合したHACCP導入型食添GMP認定制度として運営しています。更に、衛生管理計画書の作成、計画書に基づく運用、記録の保存が容易にできるよう「食品添加物製造における HACCP 導入の手引書~HACCP を取り入れた衛生管理~」を作成し、支援を行っております。
【豊かな食卓のために】
社会に対する発信力の強化・拡大を進めると共に、グローバル規制への対応、関連法規への対応も進めております。来年4月には「食品添加物の不使用表示に関するガイドライン」の経過措置期間が終了し、消費者誤認に繋がる表示が取り締まられることになります。食品添加物について正しい理解が深まることが期待されます。たくさんの加工食品は、私たちの豊かで便利な暮らしの素敵なパートナーではないでしょうか?そして、この加工食品を作るには、食品添加物が大切な役割をはたしています。協会の活動を通して、豊かな食卓に貢献して参ります。
【協会ホームページアドレス】
https://www.jafaa.or.jp/